ピティナの入会については、もうひとつ、後押しとなるきっかけがありました。
ピティナの「指導者ライセンス(当時は指導者検定)」という試験です。
演奏実技(含初見)、指導実技、筆記試験、小論文、と科目があり、それぞれ、初級・中級・上級のレベル設定があります。
特に注目したのが、「指導実技」です。
その日初めて会う生徒さんに、決められた時間レッスンし、そのレッスンに対し、合否がつくのです(現在は合否制ではない)。
文字通り指導の実技が問われます。
内容を見ると、指導実技以外は、全て大学時代に習ったことでした。
当時、何から学んでいいかわからなかった私は、この試験で、これまでの学び直しができ、自分を客観的に見られるかもしれないと思いました。
ピティナ入会の最初の目標として、「指導者ライセンス全級合格」を決めました。
シンプルに実力を知るためには、できる限り一人でチャレンジしたい、と思いました。
筆記には、楽典・音楽史・曲を聴いて答える問題がありました。
楽典は問題集をたくさん解く、楽曲問題は様々な時代の音楽を意識的にたくさん聴く、音楽史は、当時ピティナ推薦の本があったので購入し、勉強することにしました。
和声だけ苦手だったこともあり、楽理の先生にアドバイスいただくことにしました。
演奏は、自分で練習することにしました。
そして、経験のなかった指導実技は、何をどのようにしたらいいか、検討がつかなかったこともあり、とにかく、たくさんの先生のレッスンを見学し、セミナーを受けることにしました。
そして、合格までのスケジュールを決めました。
「準備期間は1年、1年以内に全級合格」です。
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