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◆成長のために

執筆者の写真: Piano Studio AndantePiano Studio Andante


コンクールは、上手い人のため、プロになりたい人のため、とまだまだ多くの皆さんが思っているのだ、と実感しました。

以前は、確かにそうでした。コンクール自体の数も少なく、ピアニストになる人が、プロへの登竜門として受けるものでした。

しかし、時代が変わり、今や200とも300とも言われるコンクール。

子供向けだけなく、大人が参加できるものも多くなっています。

レベルも多種多様になりました。

自分が受けやすいコンクールを選び、モチベーション維持や成長のために利用するのは当たり前、という時代です。


コンクールの良いところは、完成度を上げていく「過程」にあります。通常のレッスンで◯になるレベルから、さらに上の良い音・良い表現を見つけに行く作業は、まるで宝探しのようです。宝物は簡単には見つからない。だからこそ、見つけたときの喜びは大きいのです。

これは限界を上げる作業とも言えます。特に子供たちは、この過程で伸びしろがどんどん増えて行きます。

半年で、ビフォーアフターのように、目を見張るほど上手くなります。

そして、コンクールに参加しない人と比べて、技術においては、2〜3年(もっとの場合も)くらいの差が出てくることも稀ではありません。

必ず、絶対に!上手くなるのです。

それがわかっているのにやらないテはありません。


人間は、努力して手にしたものを簡単には手放さない。

良い物を得た実感があれば尚更です。


当教室の生徒さんたちは、長く通い、中学生や高校生になってもピアノをやめない人が多いです。

なぜならば「上手くなったから」。音楽が良い趣味になり、学校では必ず合唱祭などの伴奏に選ばれるからです。


ピアノを一生楽しめて、しっかり弾ける技術を身に付けるコンテンツとして、コンクールをうまく使おう、というのが当教室のコンクールへのスタンスです。一握りの特別な人たちのためではないのです。レッスンの中の大切な一部なのです。


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