ピアノ指導を始めた頃のこと、お母様方とお話していて、よくこんなことを聞きました。
「子供の頃ピアノを習っていたけど、今は全然弾けない、音符も読めない。子供にはそうなってほしくない。」
なぜ長く習ったのに弾けないの?という素朴な疑問が湧きました。
いろいろなお話を伺うと、長く習っていても、レベルが進まずにやめている方が多いことがわかりました。
例えば、バイエルが6年かかっても終わらなかった、という感じです。
もし、水泳教室に6年通って、クロールも平泳ぎもできない、ビート板から先に進まないとしたら、親御さんは納得するだろうか?
水泳は、「できる・できない」がわかりやすいが、ピアノはわかりにくいのか?
だったら、「弾ける」というのはどういうことか、ピアノを習ったことがない人にもわかるように、少なくとも教室に通ってくれる方には明確に伝えたい、と思うようになりました。
そして、教室として「弾ける」までのステップを、ある程度決めようと思いました。
このとき感じたことが、現在の教室の「Andanteステップ」(教室グレード)につながっています。
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