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◆本当の楽しさ

執筆者の写真: Piano Studio AndantePiano Studio Andante

更新日:2024年12月29日


2024年も残りわずかです。

クリスマスの日、印西ステップに、教室から2人が参加しました。小1と中3の男子です。友人のきおろしステーションの先生にご挨拶も兼ねて、2人の演奏を聴きに行きました。


中3の彼は、3歳から11年のお付き合いです。

年長のとき、初めてコンペに出て、入賞者コンサートに出演したことをきっかけに、C級まで、毎年コンペに参加しました。昨年は、姉弟で、デュオにも挑戦しています。


努力の甲斐あって、全国大会で銀賞、ベスト賞、など複数回受賞できたことは、現在も大きな礎となっています。

しかし、繊細な感性(だからこそ表現力豊かなわけですが)ゆえ、当時はプレッシャーが大きく、きっと、ピアノを心から楽しめることはなかったのではないか、とも思います。


【音楽は文字通り「音」を「楽しむ」もの。競争なんかしたくないから、コンクールには出ない。】

と誰かが言っていました。


個人的には、子供のコンクールは、競争という形の中で、一人一人が自分自身と向き合い、自分の力を上げていくものだと思っています。その渦中では、良いことばかりでなく、イヤになってやめたくなることもあると思います。

子供たちは、最初は「人と戦うもの」だと思っているので、結果ばかりに目が行きます。

しかし、そのうち「自分との闘いだ」と気づきます。

小学生から、「先生、全国には行けなかったけど、本番では一番よく弾けたよ!」という言葉が出ることがあります。これはものすごいことで、それこそが大きな成長を感じる瞬間です。思わず、涙が出るのもそんなときです。


中3の彼は、「自分の力で成し遂げた」という明るい良い笑顔でした。

前日のレッスンでは、それまで課題にしていたことができて、「何も言うことないから、明日はこのまま弾けるといいね!どうだった?」と声をかけると「気持ち良く楽しく弾けた!」と嬉しそうでした。本番は緊張したそう。

しかしこれまでの全ての経験から、彼はきっと音楽の「本当の楽しさ」に心から気づいたのだと思います。


彼に憧れる小1くん、中3の大きなお兄ちゃんが大好きで離れず、手の大きさ比べをした、ととても喜んでいました。

二人揃っての継続表彰、30回と5回です。


そしてこの身長差!8年違い。子供の成長に関われる喜びをかみしめました。


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