ピティナとの出会いは、ピアノ指導を始め、数年経ったときでした。
生徒さんに恵まれ、順調な滑り出しだった最初の教室。
そのうち、よく弾ける子も出てきて、グレードや地域のコンクールなどにチャレンジするようになりました。
そんな順調さとは裏腹に、漠然とした不安を持ち始めるようになります。
自分が持っているスキルはこのままでいいのか、という不安です。
「指導」というアウトプットをするためには、常に何かしらのインプットを求め続ける必要があるのではないか。
同時に、自分の演奏ももっと上達させたい、という小さな思いも持っていました。
指導と演奏、どちらもレベルアップさせる場はないか、と探し始めました。
指導者や演奏者向けの協会、大手楽器会社の上位グレード、大学院などなど…いろいろ調べました。
その頃、たまたま参加したセミナーで、講師の先生が「全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)」のお話をしてくださいました。
先生のご著書を購入したら、そこにもピティナのことが詳しく掲載されており、俄然、興味が湧きました。
早速、資料を取り寄せます。
ピティナは指導者が作った指導者の会であること、大きなコンクールを主催していること、そのコンクールで優秀な生徒を指導すると指導者にも賞があること(当時このようなシステムはあまり聞いたことがなかった)、出身に関係なくピティナでの活動が重要なことetc.
それまでに知っていた、どの団体とも違う、新鮮さを感じました。
コンクールについては、なんとなく記憶がありました。楽器店で分厚い要項を目にしたことがあったからです。
中をパラパラ見て「こんな4曲も弾く難しそうなコンクール、出られる子なんていないわ!」と思っていたのです。
よし!ピティナに入会してみよう、と思いました。
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